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2013年4月27日土曜日

t.僕のルーツ

注意 : 当然フィクションでありますが、今回のエロスはww「猫」で表現してありますので、愛して止まない方はご注意ください。因みに私も愛して止まない猫を飼っております。
ウチの猫のモモ→
 ロットのライン入ったままのSSが一枚あります。はい、ど素人です。スイマセン(汗)

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中国・フォンシャン・・・・・










外交官の住宅街にて・・・・・



それはそれは可愛がられているマリリンは豪邸に住んでいました。箱入娘の彼女は外へ出たことがなく敷地内だけで退屈な毎日を過ごしています。ある日あろうことか外で自由気ままに暮らしている男に恋をしました。


「ねえ、あなた最近よくこちらで見かけますわね」


「ああ、ここらは食べ物の宝庫だからな。高級な食べもんがゴロゴロしてやがる」


「それなら待ってらして」


マリリンは屋敷に戻り、彼女が残した朝食のキャビアを運んでその男に差し出しました。







「いいのか?」


「ええ、毎日だと飽きますもの」


引ったくるようにそれを奪い踵を返し去っていきます。


「明日も来てください。お待ちしてます」


「お、おお」


と返事だけすると男は帰っていきました。




来ないかもしれない・・・・・・


心配は無用でした。最初こそ食べ物に釣られてきていましたが、だんだんマリリンに惹かれていきます。今日もいつものように庭でじゃれあっていた二人でしたが、黒猫の様子が変です。




「・・・・・・   ・・・・・・   ・・・・・・」


「どうしたの?」




沈黙が続きます。クンクンともう一度確認するように吸い込むと


「お前いいにおいするな」


そう言うと男はあっという間にマリリンの背中に乗っていました。


「キャッ!」


「ごめんよ、体が勝手・・・に・・・」


と言うや否やマリリンの首に噛みつき、下半身の突起をマリリンの膨らんだ柔らかい部分に突き刺していました。頭ではもうどうにもできません。下半身がトントンとマリリンを打ちます。




「ごめんよ、ごめん。・・・でも止まらない」


「・・・いいの、こうなること、わたしも望んでいたの」


なぁ~おん! フーーーッ! フギャーーー!!!




「!!! この間見失った野良だね!今度こそお仕置きしてやる」


バッシャーーーン!!!


屋敷のお手伝いさんに大量に水を掛けられた野良猫は一目散で逃げていきました。


「やれやれこれで二度と来ないだろう。
あれまあ? マリリンまでこんなにびしょ濡れで・・・・・
??? もしかしてお前、交尾してたのかい? あー、どうか妊娠しないでいておくれよ。
わたしゃ奥様から言いつかった避妊手術の費用を使い込んじまったんだよ」


お手伝いはマリリンをタオルで覆い奥へ引っ込んで行きました。



野良猫が来なくなってから約二 ヶ月後マリリンは出産しました。お母さん似のフワフワ白毛の二匹と、お父さん似の黒一匹。幸いマリリンのお腹が目立つ頃には、屋敷の御主人は旅行へ出掛けていました。咎めらず済んだお手伝いさんは、家に風を入れるため毎日屋敷に通ってます。しかし目的はそれだけではありません。


「全くどこへ行ったんだいー!ちょこまかと。奥様が帰る前にどうにかしなきゃ怒られちまうよ!
ほーらマリリーンご飯ですよー!」




殺気を感じたマリリンは仔猫達を咥えては場所を移す毎日。そんなことを繰り返しているとあっという間に一ヶ月が経ち家主が帰ってきました。


「(冷や汗)・・・・・奥様お帰りなさいまし。予定よりお早いお帰りで。旦那様はどうされました?」

「あらやだリンさん、夫は一週間前に先に・・・・・・帰ってないのね?(ムカッ!)
きっと公務なのね、ええ公務よ! 帰ったら忙しいって言ってたから宿舎から通うのね、
オホホホホ (あの女のところに転がり込んだのね、キーーーッ)」


「あ、そうだわ。癒しのマリリン・・・・・マリリーン、あらどこかしら、マリリーン!」


「(どきどき)」


「ナ~ゴ」


頭の良いマリリンは、仔猫達が見つからないよう自分から奥様のもとへ出て行ったのでした。




「マリリン、寂しかっでしょ~。よしよしって、あら少し痩せたわね。リンさんちゃんとご飯あげてた?」


「そりゃもう毎日」

「(今のうちに仔猫を探すとするかね) じゃ奥様、わたしゃ雑用が残ってますので」
  
   
  
イタチごっこの人間と猫。。

暫くは見つからず過ごしていましたが、やがて子供達も大きくなりマリリンが運んできた食事ではとても足りません。自身で昆虫等を狩りして食べていましたが、とうとう昆虫も取れなくなりました。そんなある日、子供達は家の中に食料を取りに行くことを決意しました。




「僕が行ってくる、姉さん逹は待ってて」


「ダメよ兄弟であなたが一番小振りなんですもの。ここへ運べないわ。私達も行く」


「待って! 狩に行っている母さんを待ったほうが・・・・・」


「言えば母さんは無理をする。もう母さんの手を煩わす訳いかないのよ。さあ、行きましょう」


そう言うと弟を先頭に、勝手口から入っていきました。



「大丈夫、今なら誰もいない。・・・・・食品庫の扉が丁度開いてるよ」


弟について歩いて行くと、背後のドアがけたたましく音をたてて閉まりました。


「やっと見つけたよ! お前達がマリリンの子達だね。全く手間をかけさせやがって」


三匹とも逃げ回りましたが、廊下へ続く扉も閉ざされもはや袋の猫。当然抵抗しリンを引っ掻きましたが、リンの執念はびくともせず一匹ずつ麻袋に入れられていきました。狩から帰ったマリリンは跳んで来ましたが、すぐに物音がしなくなりました。

「(ひょっとして子供達・・・・)ナオ~ン」


「あら、マリリンこっちへいらっしゃーい。さあサロンへいくわよ」



















リンは仕事が終わるまで食品庫に隠しておいた麻袋をとりだし、屋敷の鍵を閉めて自分の車に麻袋を放り込みます。バックミラー越しにガサゴソと動く麻袋を確認しながら

「孫がねぇ血統のいい猫が欲しいって言ってるんだ。器量好しの二匹はそこへ連れてってやるさ。
なあに混血だってかまやしないさ。どうせ貧乏人にわかりゃしない。残りの黒はどうするかねぇ・・・・・」

  



孫の家へ向かう前に大きな町の繁華街に寄るリンさん。そこは車で屋敷からニ時間程のところでした。


「ここなら食いっぱぐれることはないだろ。ゴミは豊富だ。せめてもの餞だよ。あたしに感謝するんだよ」


と言い放つと、飲み屋の密集する裏道に黒猫を放り出しました。




右も左も分からない世界・・・・・・・・・・

人出もまだない路地を歩いていると、上のほうから声がしました。




「お前こんな所でフラフラしてちゃ食われるぞ」

「ヒイーッ!」





「お前新入りだな! 可愛がってやるからこっちきな」




その言葉を言葉通りに勘違いしたウブな黒猫は、不良猫についていくと沢山の雄猫にあっという間に囲まれました。





「お前良い匂いするな」


最初に声を掛けてきた不良猫が覆い被さり、首を噛むと自分のペニスを黒猫の尻に差し込んできました。





「ギャー! よく見て下さい。僕雄です」


「ああ?ク ソッ、紛らわしい! そんな匂い出してるから!

・・・・・・・・・・・・
まあ、お前でもいい。ここらじゃ雌は滅多に来ねえんだ。見つかるまでお前が相手しろ」

「そんなーーー!!!」






黒猫はそこにいる全員を相手にしたあとボロ雑巾のようになってしまいました。

   
   

   


次に黒猫があの妖艶な匂いを出した時、意を決して逃げ出しましたが、毎日戦場の酒場で育った猫に敵うはずもなく、あっという間に袋小路に追い込まれました。



   



「ダグちゃ~ん、近道していこうぜ~」



「・・・・・・・・・ (こんな裏道よく知ってるな)」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・「わーったよー! ダーちゃん俺が悪かったって。許して! この通り」


「いや、許さん・・・・・・よりによって俺の服を便器に(怒)・・・・・・・」






「ああでもしないと、お前帰っちゃうだろ~。せっかくみんなが送別会してくれるっツーのに」


「・・・・・・・・・・で?・・・なんでこの衣装・・・・」






「王様気分にしてあげようと思ってさぁ。玉座に座ったお前カッコよかったぜー!」


「(怒)    
・・・・・・・・ん?!」




『フギャーーー!』


「あー始まったよー。そんな小汚い猫ほっとけよー。ホント好きなーお前」




スタスタと近寄って来た男に黒猫はヒョイ!と持ち上げられ、いとも簡単に酒場から脱出出来ました。























30分程で閑静な住宅街に入る――――
この男に抱かれながらいったいどこまで連れて行かれるのでしょう。









その間ベラベラとよくしゃべる長髪男。それとは正反対のピンクの男は無言でした。怒っているのでしょうか。
危険人物では無いみたいだけれど・・・・・いろいろ思いをめぐらせていると・・・・・・












「ここまでくれば大丈夫だろ。猫に優しい町だ。 餌を貰って生活していけばいい」


頭をグリグリっとされると、屋敷の門の前にポツンと置かれました。




「バスの出発に間に合うだろ?」


「ああ。深夜発だからな ・・・・・・とりあえず着替だ」


「お土産っつたろ。着て帰れや」


「・・・・・・・・殺す・・・・・・・・・」

  
  
   


それ以来黒猫はその屋敷のから餌を貰うのが日課になりました。ピンク髪の男が言っていた事は嘘ではなく、ここの町の人は野良猫たちを追いは払うこともなく共存してくれました。黒猫がこの家に入り浸るのは他にも理由があります。それはピンクの男の情報が欲しかったから・・・・・なぜかあの男が気になって仕方がありません。 


「なんだろう、この心臓がキューっとする感じ。 熱いような苦しいような・・・・・・・」




と言うと黒猫はポッと頬を赤らめました。勿論この時点で黒猫はこれがなにを意味するのか理解していません。




「とにかくあの人の情報を集めなくちゃ」




出入りすること一ヶ月。

得た情報はここはシャン・シムラという町、男の名はダグラス・ティール、住んでるところはブリッジポート。
そして山奥の〈龍の顋〉の頭の上に願いの泉があること・・・・・


そこまで集めた黒猫は屋敷に深々と頭を下げると山へ入っていきました。










情報が余りにも大雑把で、水の匂いを頼りに丸二日歩いて辿り着いた龍の顋の頭上には確かに泉はありました。






「これでいいのかな?どうみても水溜まりにしか見えないけど…」



半信半疑でしたが黒猫はその水溜まりの縁にすわりお願いしました。


「どうか僕を人間にしてください」

「・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・  ・・・・・ やっばり駄目かぁ」




ぼわわわわ~~ ん!



「きゃ!」


「わしを呼んだのは、おーまーえーかー」


「は、はひぃ。あ、あなたが神様ですか?」


「は?」


「あなたが神様ですか?」


「あ?なんだって?」


「あーなーたーがーかーみーさーまーでーすーかー」


「とんでもねぇ、あたしゃ神様だよ」




ズコーーーッ




「お、期待通りのリアクションだねぇ。よーし、気に入った! 願いは人間になりたいだったね。
かーちゃんの飯作らなきゃだから、サクッといくよ」


「ちんげんさいはくさいほうれんそう、てや!」




チロチロリーン!



「???」




「あー、あれだ。君半信半疑だったっしょ? だから耳と尻尾残っちゃったよねー」


「どうにかならないでしょうか?」

「どーにもなりません。
神様も100パーじゃないのよ~。
でも、君のことをホントに愛してくれるひとがキスしてくれたら、
耳と尻尾取れるかも~。なんちって~」




『あんたー!なにしてんだい!』



「はい、はーい。今いきま~す。
あ、そこにある服サービスね。願い事一個の縛りがなきゃ、行きたい所に送ってあげれるのにね~。
残念だけど・・・・・道中気をつけて。じゃーねー」




ボンッ!






















ダグラスという男が住んでいるブリッジポートへ行くには、とてもとても沢山の〈お金〉というものを貯めなくてはならないことを知りました。手段を選んでる知恵も余裕もありません。そこで黒猫は嫌な思い出しかない町の酒場まで戻り、サクッと稼げる仕事を探す事にしました。


給金が高い店に飛び込んだら、人間界でいうところのソープというお店。売りは〈業界初のホストソープ〉、タチネコどちらもOKというキャッチコピー。猫耳、尻尾をつけている時点で黒猫は迷い無くネコ専門に回されてしまいました。


「猫は人間より年を取るのが早いんだ。迷っている暇は僕には無いんだ」


黒猫はそこで働くことにしました。




「黒ちゃ~ん。『雅の間』に入って~。お得意さんだから丁重にお願いね」

「はーい」




 Lot線入り(汗)w

「いらっしゃいませ。黒ちゃんと申します。今日はいっぱいサービスさせていただきます」




「えっ?」

「な~に~? あれ?会った事あるー? あー、ここら辺ウロウロしてるし、俺ってイケメンだから~。
新人さんだよね、かわいがってあげるから、早くこっちおいでよ」

「は、はい。よろしくお願いいたします」





そんなこんなで黒猫はあっという間に店のナンバーワンになり(この長髪からの指名がほとんどだが)、ニヶ月もしないうちに目標の金額を貯めることができました。店長には泣いてすがられ、お店の他の子にも惜 しまれつつ退職しました。

   

















あれから一ヶ月。


コツ、コツ、コツ
コツ、コツ、コツ


ピンポーーン♪


「わたくしカッツ・シュバルツと申します。ブリッジポート家政婦協会から来ました」
『どうぞ・・・・・・・・・』
チーン♪

スッ、スッ、スッ






やっと、会えました。。。。