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2014年12月13日土曜日

t. 春一番

おはようございます。
な、なんと!びっくりでございます!今回は妄想劇更新ですよ。
番外編は今年の3月、本編にいたっては去年の8月からですって!いやぁ長かったw
こんなんでもたまに覗きに来てくれた方、本当にありがとうございます。


今回のエロスのテーマは「居場所」です。
登場人物はココ

今回全編オール日本ロケですwww
以前にも横浜某所として使わせていただいたロットは、公式サイトのエクスチェンジからDLした
「GUNKAN Island」でして、外国風の建築素材からよくぞここまで日本ぽく作ったなあと関心しきり。
今回もたっぷり使わせていただきました。ありがとうございます。

ポーズ、CCもネ申クリエータ様から拝借いたしました。
カウンターでのポーズを作ろうと思っていたところ、私が思い描いてたシチュエーションぴったりの
ポーズをタイミングよく配布してくださった神クリM様、ありがとうございますm(_ _)mフカブカ

また普段から崇め奉っていてご挨拶するのも恐れ多いT様、序盤から中盤のシーンでポーズ使わせていただきました。ありがとうございます。

以前から使いたかった素敵な学生服、やっと使えました。神クリN様ありがとうございました。
あ、ロンTも使いましたw

これまた神クリのH様、ヘッドフォン格好いいです。いつも素敵なCCありがとうございます。

その他お借りしている皆様!いつもお世話になっておりますwww


最後に「あとがき的な」を入れたかったのですが異様に本編が長いのでまたの機会にします。


あ、しっかりエッチありますよ!お気をつけなはれ。
では!










銀柳華織  七回忌










ここは銀柳組、他一派が拠点とする銀柳華京(銀柳組)の屋敷・・・・・・
















華織が死んでからというもの何かとかこつけては、協定を組んだ組の奴らが顔を合わせるようになった。
そのお陰で出しゃばっていた石川組がヘタに手を出せねえほど今ではデカい組織になっている。

その名も 『銀柳会』。

華織の死をきっかけに組同士が結束してるんだ。









「皮肉なもんだな。あいつが憎んでいたモンがどんどん強くなっていきやがる」

a_7wa_unkozuwari2




「今頃天国で口を尖らせてるに違いねえ。・・・・・・すまねえな華織」



「でもお前が望んでいないにせよ組同士は結構上手くやってるんだぜ。ありがとよ・・・・・・」




と、せっかくセンチに浸っていたのにコイツがヅカヅカと入り込みやがった。




山根 「伊勢谷さ~ん。シケモクなんか吸ってないで下さいよぉ~。俺買ってきますからぁ」


伊勢谷 「・・・・あ・・う・・い、いいんだよ。その間ここが手薄になるだろよ・・・」









「しかし根岸のやろう。律儀におやっさんの約束守りやがって・・・・・」




ずーん!!!

a_7wa_unkozuwari1 , a_7wa_monban1 , a_7wa_monban2


そう。
ここで寂しく『待て』を食らってる、俺。



『伊勢谷に敷居を跨がせるな』と言い残したおやっさんからの約束を〈仮〉組長根岸は守っている。

かく言う俺も・・・、いや恩義を感じている誰しも各々の組長の言い付けは〈絶対〉な訳で、
無理矢理突破するなんざぁ野暮なことはしねえけどな。



そしてそのおやっさんも未だ見つかっていねえ。どんだけかくれんぼが上手いんだっつう話だ。



唯一頼みの綱であるおやっさんの妹は鎌倉の方で小さな保育園を営んでる一般人だ。
こっちの道のおやっさんとはとっくの昔に縁を切ったとのこと。

ごうつくババアという変わりモンらしいが、それは仮の姿で保育園を切り盛りするのに
ケチにならざるを得ないと言うのがほんとのとこらしい。

おやっさんとはえらく不仲だったのでかくまう理由もないだろうと組一同意見が合致した。



山根 「最近伊勢谷さんしみったれですよ~。水出しっぱなしにするとうるさいし格好悪いっs・・・・」


伊勢谷 「うるせえっ山根!だまらねぇと口とケツに吸殻つっこむぞ!   フーーーー」



ジリジリジリ……

最後にタバコの煙を細く吐いた後つま先で踏みつけ、二本目のシケモクを咥える。



比根賀 「シッ! その節約癖を仕込んだ方が戻られた」


伊勢谷 「比根賀!おまえまで!」






「あらあら~?駄目ですよ~、タバコのポイ捨ては」



「あー、はいはい」



吸い殻を拾って、握りつぶし済みのショッポの箱を広げ押し込んだ。

俺が女で頭が上がらないのは、この闇衣と華織だけだ。
この感じが今の俺には丁度いい。歳を取った証拠だなwww






「どうだった?」





闇衣は頭を振った。


「だめ。今回も受け取ってくれなかった」





そう言いながら下手な字で表書きされた俺の香典袋を返してきた。





「あのやろう!舐めたまねしやがって。意固地になってるんじゃねえ!
いい加減受け取りやがれ!!!」




闇衣が目を丸くして驚く。



「あ!すまねえな。ただでさえ堅気にゃおっかねえところへ出入りさせてるのに、驚いただろ?」


「ううん。もう慣れました。驚いた振りしただけですよw。 その証拠にどもってないでしょ?」


「そっか。そいつはよかった。 ・・ああ、これで子供らに旨いもんでも食わせてやってくれ」




そう言ってもう一度袋を闇衣に託した。




「え?結構厚みあるよ。・・・あ!うん。華織も喜ぶわね。ありがとう、そうさせてもらうね」




この気配りが心地いいんだ。











銀柳家は小高い丘にあり、そこから少し下ると景色が一望できる開けた場所に出る。

a_7wa_hokou_m , a_7wa_hokou_f

そこはここ数年闇衣との待ち合わせ場所でもあり、二人のお気に入りの場所となった。

当たり前のようにそこへ向かう二人。




二月にしては温かい風が頬を撫でてゆく。

少し冷えてりゃ肩に腕を回す口実になるのに・・・



改めて思うと、今までの人生で俺から女に告白したことが無いことに気づく。
「やらせろや?」はいくらでもあるんだけどなwww

あ、でも闇衣には手を出してねえぞ。って誰にいい訳してんだ、俺・・・・




俺、もう四十だもんなぁ・・・・・
かみさん貰わねえと箔がつかねえだの、比根賀が小姑のようにうるせえしな。

まあ、俺も考えなくもねえんだ。老後?の事とかよぉ?・・・・・
ガキもしこたま欲しいしな。


見ろよ!現役だろ!この熟れたケツ。何人もポコポコ産めそうだろがー!ジュルッ・・


俺が下ネタばかりを考えてる間、闇衣は子供らの学校での出来事等を語っていた。
勿論相槌を交えながら頭の中で闇衣の服を一枚一枚剥がしていたのは言うまでもないw










































「今日はダグちゃんと美優、華織のお墓参りのあとおじいちゃんの道場へ行ってるわ」


「お、おう、そうか。二人ともデカくなったよな?・・・」


返事もままならないほど密着する口実を考えてた俺。ガキかw





(ナイス!夕焼け!いいシチュエーション!肩抱いてみるか・・・)

スーーーーッ。。。。。。。

a_7wa_kesiki1_m , a_7wa_kesiki1_f








「あ!」




「ひぃゃぁうっ!  な!なに?」





「やだどうしたの?w 素っ頓狂な声出してwww
ねえ?私たちもこのまま華織のお墓参り行かない?」



「ああ、そうだな・・・行こう」


知ってか知らずか
知らずにやってるならかなり天然な闇衣がいつも現実に引き戻してくれる。
































墓地はここからそう遠くない。
10分ほど更に下っていくと華織の眠っている墓に着く。

実際には華織の〈遺骨の無い〉墓だが、六年間華織の死を納得させるために闇衣と通っている。












今日は組の人間、ダグ達も墓参りしてる。
華織の身体は当然綺麗にされていたがそういう問題じゃない。
二人で墓を拭き上げてる間、華織との思い出も蘇るってもんだ。





いつも通り華織で頭を満たした後闇衣と二人して手を合わせる。

a_7wa_namu






生温い風が二人に纏わり付いた時、ふと闇衣に意識をやると異変に気がついた。












a_7wa_odoroku

「ん? どうした?」





石像のようになって周りと同化している闇衣の視線をたどる。






ふわふわり~・・・






か、華織っ!?




俺は一も二もなく駆け出したが、すぐさま側で鈍い音を立てる。


どすんッ!!!
ゴン!!!






「お、おい!闇衣っ!闇衣っ!しっかりしろっ!」



パシッパシッ!  頬を叩く。



「・・・・か、かおり、、、ゆ、ゆ、幽・・・霊・・・」



駄目だ、こりゃ。

俺は華織が「出た」辺りを見やったが既に消えていた。


「クソッ!」

いやいやまて。・・・・まじ・・で?・・・・・マジかよ~~。
この歳でとうとう・・・。墓場だけにモノホンの幽霊見た!? ゾクッ !

華織の幽霊ならなんで俺らを無視して消えちまうんだよ~。


そんな自問自答をしながら闇衣をアパートへ送り届けた。








































「美勇、後宜しくな」



「うん。ありがとねー。
それにしても華織おばさんの幽霊出たってホントー?」



「いるわきゃねぇだろー幽霊なんざ。墓参りに来てたやつが華織に似てたんだろーよ」




「ふーんそっか~、残念。。。」



「あ!ネエネエ!おっちゃんまだ母さんの事諦めてないでしょ?」


「な、なんだよ急に!!(ドキッ ! 図星) 
・・・・・・それより、なあ、あれほんとか?
ずっと未来に待ち人来るっつう話し。あれから六年経ったぜ。
まだ先かよ?あとどのくらい待つんだ?」




「ぷっ!ククククク」



「おかしかねえっ!」


「だって~必死なんだもんw
うんとね~、ボク自分の事とか~身近な人の未来は見れないんだよ。
おっちゃんボクの領域に入り過ぎちゃったよね~w」


「そうなのか・・・」


「えらく残念そうだねーそんなに切羽詰まってるの?w」


「うーん・・まあなぁ・・・まあしゃあねーなー気長に待つとするか~」




「つーかぁ、念押しにさ~言っとくけど~
母さんは絶対!ダメだからね!ヤッチャンのところへなんか嫁入りさせないんだから!」



「・・・・・・・・」


「なに黙ってるのさぁ。あ!やっぱりそのつもりだったんだ~」




「お前さ~・・・」


「なによ?」



「もういいんじゃねぇか?」


「だからなにがさ?」


「気付いてない訳じゃあねえだろ?かあちゃんもダグも自立させてやれや~
あはー!アレだ!お前のとうちゃんが悪いんだわ」




「・・・・・・・・」


「かあちゃんはさぁ、お前を女の子として女の子の幸せを感じて生きていって欲しいとよ」



「・・・・・・・・」


「とうちゃんだろ?お前が強くなって二人を守ってやれって言ったの?
それも小学生のガキの頃に。子供らしくいられないのを俺は歯痒く思ってたぜ?」

「お前は肩の荷下ろせや。
ダクはもうデカいし自分の事は自分で守れる。なあ!ダグよぉ?
かあちゃんだってなぁ、俺がこれらもめんどu・・・」




「帰ってよ・・・」



「あぁ?話しは最後まで聞・・・」



「帰ってって言ってるの!
とにかく母さんの事は諦めて!バッカじゃないの?早く帰って!」



「あーあ!わーった!わかったよ。
これだけ言わせろ。お前そのうち壊れるぞ!・・・」



バタンッ!!!













カン、カン、カン・・・


参ったなぁ・・・大丈夫じゃねーの、俺だわ・・・・・・

マスターんとこ寄ってくか・・・

























M
♪♪いつもいっしょにいたかった
隣で笑ってたかった
季節はまた変わるのに
心だけ立ち止まったまま♪♪



yokosuka~le port〈ル・ポール〉にて



♪♪あなたの居ない右側にぃ~
少しはなれたつもりでいたのに
どうしてそんなに涙が出るのぉ
もうかなわない思いなら
あなたを忘れる勇気だけ~~~♪♪








♪♪欲しいよ~~~♪♪


♪♪今でも覚えている~


♪♪あなた~の言葉
肩の向こうに見えた景色さえも So once again

フンフフンフ フンフフフフン

星が森へ帰るように~~♪♪



♪♪自然に消えて小さな姿も
はしゃいだあの時の私も~♪♪
    
    ♪

    ♪

    ♪

    ♪

♪♪いつまでもあなたしか見えない~~~私も~~♪♪


やけっぱちだが感情こめ過ぎた伊勢谷w

決して上手くは無いがマスターから事情を翻訳されたマスターの内縁のパートナー、
ジョーが励ましの拍手をする。

「パチパチパチ! Hey ! Iseya !  So Great !!!」


伊勢谷 「さんきゅーさんきゅー」

涙目をごまかすように声援に両手を挙げ応える伊勢谷。




伊勢谷 「マスタ~、タバコちょうらい」





マスター 「こっぴどく振られましたね、兄さん。 その方Mが付く方なんですか?」


伊勢谷 「うんにゃ~、付かねえよ~・・・直接振られてりゃぁまだマシだったなぁ、くそぉ・・・」





マスター 「そういえば華織さんの時もM歌ってましたね」


伊勢谷 「そうだった~?・・・・・もう俺ねぇ、転職しようかしらぁ、ゴーストバスターに。華織探し出して、慰めてもらうの~」






マスター 「・・・兄さん、もう一杯どうぞ。 強くしておきました」


伊勢谷 「ありがとねー。・・・俺もう情けなッ」


ゴン!!!





カランコローン・・・


伊勢谷 「うわ~!今一番見たくない顔~」


織田、脱いだコートをジョーに渡しながら応える。

「それはこっちの台詞だ」
 




マスター 「織田さん、いらっしゃい。いつもので?」


織田 「ああ。強めにね。・・・コレどうしたの?」

伊勢谷の後頭部に指を指す。



伊勢谷 「人をゴミみたいに言うな! ♪振られちゃったのよ~ヤヤヤンヤン♪」


織田 「ははは、ざまぁみろw 闇衣がお前みたいなのを相手にするかよ」


伊勢谷 「ちがわーい!闇衣にふられたんじゃないやーい。お前の教育がいけないんだお前の~!」


織田 「珍しいな。ここまで酔うの」



マスター、苦笑しながら頷く。






織田 「・・・まあ、俺も盛大にさっき振られて来たわ」


伊勢谷 「へへへ~ざまあみろ~! で~?誰に~?」



織田 「・・・お前と同じ相手だよ。今夜闇衣が休みなのを知らずに店へ行ったら、同じく知らずに来てた常連っていうのが来ててな。そいつが・・・」


伊勢谷 「そいつが?」


織田 「闇衣のフィアンセだって言うんだ」




伊勢谷 「はあ?どこの馬の骨にひっかかってんだぁ?闇衣はよぉ!」


織田 「黙って話し合わせてたら・・・ダグの兄さんだったよ。お前も顔合わせなくともどんな奴か位は知ってるだろ?」




伊勢谷 「結婚なんて聞いてねえぞ! で?俺よりイケメンか?どんな顔してやがんだ、畜生め!」



織田 「まあまあそんなに熱くなりなさんな」


伊勢谷 「俺はテメエのその冷めた態度が気にくわねぇんだよ!」


織田 「顔・・かあ・・・そうさなぁエキゾチックな顔してたなぁ。決してイケメンではないが・・・とにかくどこそこデカかったよ」


伊勢谷 「どこそこって、シモもか?」


織田 「ああ。便所へ行ったときさりげなくついて行って確認した・・」





織田 「やだ~~ん!俺の闇衣が壊れるぅ~!」



織田 「大丈夫だろ。あいつ経産婦だし」


伊勢谷 「ってそういう問題??・・あれ?えっ!えっ!赤ん坊の頭くらいでかいってどんな!?負けちゃったってやつ?・・・俺のちんこオプテ○マスプライム~」


織田 「どんなネーミングだwww」


伊勢谷 「んあ?トランスフォームする技ありちんこだよ~!」




織田とマスターに爆笑される。




織田 「まだダグと美勇にも話してないようだし、正式に婚約したわけじゃあないだろうな。そのうちお前にも話し回って来るだろ」


伊勢谷 「テメエは平気なのかよ元夫として。てか、元亭主ですって名乗らなかったのかよ?」



織田 「いいや。言わないほうが面白いだろw」


伊勢谷 「趣味わりいな・・・昔から思ってたけどよ。・・それでいいのかよ?テメエは?目の前で元嫁かっさらわれて」


織田 「ああ・・・いいのがいたら結婚しろって前々から言ってたしな。話してみたらいい奴だったし、肩の荷が下りたってところだな」




伊勢谷 「ほ~そりゃまた寛大だね~」



織田 「もとサヤになりたくても太古の昔からの呪いで足掻いてもどうしようもないさ。単細胞のお前には言ってもわからないな」


伊勢谷 「何じゃそりゃ!?腹立つわ!w」




織田 「追い追い話すよ。それより今夜は振られたよしみで騒ごうよ、ねえ!翼くーんw」


伊勢谷 「あー!テメエやっぱそっちか!触るんじゃねえっ!女寄せつけねぇから怪しいと思ったんだ!俺は生憎そのケはねえぞ!」



織田 「からかっただけだよwww マスター『微笑みがえし』入れて。ほら歌うぞ!兄弟!」







「テメエやっぱタチ悪いわ」



ワン、ツー、スリーあの三叉路で
ワン、ツー、スリー軽く手を振り
私達、お別れなんですよ




























異様な兄弟の盃〈sakazuki〉を交わした
数日後・・・








「ダグぅーーー!!!まってーーー!!!」


「・・・・・・・・」



「ぜえぜえぜえ。。。
何で先帰っちゃうの~~ごほ!」


「ばか・・・また喘息出るぞ・・・」


「大丈夫だよ。はあはあ・・じいちゃんとこ通うようになってから丈夫になったし・・」




俺達は放課後、護身のため美勇のおじいさんの武道教室へかよっている。
俺も日本にいる間になるべく多くの日本の文化に触れたいと思っていた。



「ねぇ、なんで最近先に帰っちゃうの?いつも一緒にシャワー浴びて帰るじゃない?」





それは・・・
それは、ここ最近美勇の胸がちょっとだけど膨らんできて・・・
女の子を意識するようになってきたからだ。


「まあいいや~。。。
あ、ねぇねぇ、剛からアダルトビデオ借りてきちゃったー。一緒に見ようよ」



「いや、・・・いい」



「えー、なんでー?  
見たくないわけないよねぇ?  ボク達そうゆうお年頃でしょー?」



「・・・・・一緒には見れないんだって・・」



「え?なーに? も~、分かったよ~。一人で観るからいいよ!」



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そういうと、当たり前のように手を繋いできた。



こうやって手を繋ぐようになったのは、10才の時初めて日本へ来て、突然独りぼっちになった時だ。
美勇と闇衣さんが交互に俺の手を握り安心させてくれた。


母を亡くしたと理解したとき言葉を失った俺を、美勇と闇衣さんは手を替え品を替え元気付けてくれ、やっと笑顔でそれに応えられるようになった。

養父・・・いや、兄ダミアンの元へ行かなかったのは、ティール家の事業縮小で忙しかったせいもあるが、何よりここが居心地がよく我が儘を言って残らせてもらっていた。





声が戻ったのは小六の頃だ・・・

















生徒 「せんせい。おはようございまーす!」

先生 「はい!おはようございます」




フフフンフン♪  フフフンフン~♪・・・

「それって・・・」



「これ?母さんに教えてもらったテネシーワルツって歌・・だ・・よ
って・・ワァッ!!!


「え?・・・」





「ダグ~!声出てるよ声!」


「へ?・・・あ・・ほんとだ・・・」




「ヤッタ~!!!
また出なくなっちゃうと大変!もっとしゃべってみて」


「・・・あの、今の・・歌、母さんも歌ってた・・・」


「そうだよそうだよ~!母さんが華織おばさんに教えたんだもの。
もっともっとしゃべって声聞かせて!」


「そうだった・・の?・・ずっと・・前から・・繋がってたんだ、俺達」


「そうだよーwwイェーイ!!!」



この時も当たり前に手を繋いで来る美勇。

容姿からして仲間外れの傾向にあった俺には、この事で容易にいじめの対象になることを知っていた。
美勇は守りたい。そう思った。

今思えば幼い考えだが、精一杯の恩返し・・・
学校では少し美勇と距離をとるようにしたんだ・・・


























「おい!!!そこのピンク!!!」


「・・・・・・」


「お前の事だよ!聞こえてんだろ?無視すんなよ!」





美勇、駆け寄ろうとするが様子がおかしい
隠れて様子を見る





「男子と付き合ってるんだろぉ?
ピンクって女子の色だよな~。な?オカマじゃんな?タケシ!」


「そうだよ!オカマだよ
お前らもうチュウしたのかよ?」


「・・・・・・・・・」


「なんとかいえよー!もう声出んの学校中知ってんだぞ!」


剛達ダグラスを小突く







「せんせーい♪こっちで男子が喧嘩してまーす♪(女子の声色で)」



「ヤベッ!  逃げろー!」



剛達が三々五々散っていく








「ねぇダグ~?最近ボク避けてるのこのせいでしょ?」



「ううん。違うよ・・・別に大したこと事じゃないから・・・」


「・・・・・・・・・」


美勇が珍しく黙ってしまった。











この翌日から、美勇は・・・・・


























ジャーン!



「 ねぇ、カワイイ?一度やってみたかったんだよね~
さあ!学校行こう!」



「ちょっ、ちょっと!」



この時はこの奇行とも思える美勇の意味が俺にはわからなった。






案の定、学校では美勇の話しで持ち切りだ。
みんなヒソヒソ話をし美勇を裂けて通る。



当の本人は悠々と、わざと廊下を練り歩く。
俺は止めるよう肘を引っ張るが振りほどいて更に男子達に媚びを売る。




この状況でも先生たちは慌てるでもなく平然としてなだめられたので腹がたった。

闇衣さんがとっくに学校へ事情を話してあったんだ。
夕べ、遅くに美勇が起きだしたことを思い出した。
















一旦下校し遊びに出ると嫌な予感は的中した。








「美勇!お前の方がオカマだったんじゃん。ヤーイ!お・か・ま!お・か・ま!」



「そうよ~。あたし女の子だったの~。チュウしてあ・げ・る(ハート)」


「うっへ!キモッ!逃げろ~!!!」




「遠慮なさらずにぃん、タケシくぅん♪お待ちになってぇん!」



そういって剛達を追いかけ回した。


そうかそういうことか。
美勇・・・守るつもりがまた守られたんだ・・・





暫くすると肩で息をしながら美勇が戻って来た。


「ゼエゼエ、ヒュー・・・ホッペ にチュウして・・ヒュー・・やったら、ゼエ・・すっごい真っ赤になって逃げてった~。
コホッコホッ・・しばらくはからかわれないと思うよーコホッコホッ・・」


「ばか!最近出てなかったのに喘息出ちゃったじゃないか!」

c_7wa_oburu , c_7wa_obusaru

「うん。ヒューヒュー・・少し休めば平気コホッコホッ・・」



「ごめん・・ダグ・・」


「(ごめんは俺だよ・・・)」





すっかり日が暮れてしまったが幼かった俺がおぶっって帰るには距離があった。



公園のベンチに座る。
懸命に腹式呼吸していた美勇は落ち着いたようだ。

c_7wa_benti1 , c_7wa_benti2

「・・・・・なんで?」


「ん?」


「・・・なんでそうまでして?」


「そんなことかw う~んと・・・   
母さんと競争してるんだ~。どっちが沢山ダグちゃんを笑わすかって。
ダクちゃん笑うことできなくなったら母さんと勝負できないでしょ?」


「美勇・・・・・」



俺が気を使わないよう精一杯の美勇の理由は、返って俺を申し訳ない気分にさせる。






その晩いつも通り二人でお風呂に入ろうとしたら、闇衣さんは俺だけ引き止めた。
ウジウジしていた俺の様子をいち早く闇衣さんは察知してくれていた。


『あれ~ダクちゃんは違ったのかなぁ~?
おばちゃんダグちゃんの事、自分の子供だと思ってたんだけどなぁ』





『少しぐらいウザったくてもその人の領域・・・
あ~、難しいか、・・心の中に入ってでも助け合うときが家族にはあるんだよ。
おばちゃんも美勇も遠慮なくダグちゃんの心の中に上がり込むよ♪だって家族だもん♪
ダグちゃんにもそうしろとは言わないけどさぁ
言いたいこと言えるようになったらおばちゃんちゃん凄く嬉しいな。勿論悩み事もよ♪
ダグちゃん子供の癖にどんな時も遠慮しすぎよ。子供は子供らしくしなさい!v』



この時から家族の一員になった。




いつかは絶対俺が守るから。
家族は俺が守るんだ・・・・・

















その誓いもあって我慢してるのに・・・・・美勇・・・・。









『アハ~ン・・・あ、あ、うう~ん・・・すごい・・・そこ・・・あん!気持ちいい・・・』





「美勇!ヘッドホンして観てくれないか!」





・・・・・



『・・・どこに入れて欲しい?・・・言わなきゃお預けだよ・・・』
『や~ん・・・いじわるぅ』



「美勇ってば!!!」


勉強するどころで無くなり、しかたなく雑誌を手に取る。





アン!ア、ア、ア、行きそ~ん・・・あ、あん!

「(ま・・負けそうだ・・・そ、そうだ音楽・・・)」



シャカシャカシャカ♪・・・



いって!いって!一緒にいって!あーん!!!




シャカシャカシャカ、ヅヅーン、ドコドコ!




逝くぅ~~~!!







バン!!!






「うっっっひゃ~~~!!!怒った?ダグ~ゴメンね!音下げるから!」


「・・・駄目!ずっと我慢してたのに・・・壊したくないよ・・・」

a_7wa_tukamu ,a_7wa_tukamareru



「ダグが怒ってる~。って、え?目がエロいw 我慢てエッチすること?」


「そ、そうだよ・・・だって家族だろ・・・」


「それって嬉しいけどなんか意味が違うよ~。実際血が繋がってるわけじゃないし。
じゃあさ~一生手を出さないつもり?」


「え、・・それは・・・」



「うん。そうだよ。家族ぐらい大事って事なら他の人にボク渡しちゃっていいの?w」


「ほんとに俺と・・・いいんだな?・・・」


「他に誰が居るのぉ~?」


「・・・うん」

青天の霹靂。急にそんなシチュエーションになった俺はまずはテレビとビデオデッキを消し、
襖を閉めて意外と冷静に行動したことに驚いた。








「えーと・・まずチュウからしてみる?チュウの本場、アメリカはどうやってするの?」


「挨拶のキスしか知らないから・・・」


そういいながら俺は美勇にキスをした。
その途端堰を切ったように美勇への思いがあふれ出てしまい止められなかった。



チュッチュッチュッ・・・


駄目だ・・・ジーパンがきつい・・・
擦れて・・キスだけでいっちゃいそうだ・・・






「今度はボクの番ね」


察するようにそう言いうと美勇は俺のジーパンを脱がし不器用なキスをくれた。




「はは、美勇くすぐったい・・・」



「え?ボクへたくそ?w 上手になるよ。教えて?」


「俺だっ・・て・・・はじめ・・て・・だから・・」

しゃべるたびにキスで口をふさがれる。
これが愛おしいというやつ?美勇といるとさまざまな感情がわいてくる。

六年前のあの時美勇達と会えていなかったらこんなに感情豊かになれていただろうか。


もう我慢できない!


俺は美勇を押し倒すと自分の突起と美勇のそれをこすり合わせる。
美勇の突起もすでに硬くなっていた。

「あ・・ダグ・・それ気持ちいい」



美勇の下着を足の親指に掛けて引きおろす。


「すごーい!ダグ。テクニシャンみたーい」



「ばか・・・」

美勇のペニスのすぐ後ろに指を這わせる。


「濡れてる・・・」


「うん!キスでもう濡れてた~」


「////」





カンカンカン・・・


「うそっ!あの足音かーさん!」


「あ!!!」


ゴソゴソゴソ!!! ゴンッ!いてっ!


「ただいまー!なんちゃってw
店まで行ったのにコンタクトレンズわすれちゃって~無いとまた階段でこけちゃう
眼鏡じゃショー出来ないしぃ、まいったまいった~w」



「・・・って美勇、またふざけて~。何ゴッコぉ? ダグちゃんまで~w 顔赤いわよ~」


「・・・あ、あf・・すい・・すいません////」


「かーさんもおっちょこちょいだなぁ、アハアハ・・」


闇衣さんと会話しながら俺のペニスをしごいて来る美勇。

「(あ・・・だめだって・・・)」

目で訴えるがにこやかに拒否される。




「いいかげんにしないとゆでだこになっちゃうわよ~
戸締りちゃんとしてね」


「りょうか~い!いってらっしゃーい」


「いって・・・・ぁ・・らっ・・しゃい////」










「み~ゆ~う~!!w」


「ごめん~w でもダグもこんなに先っちょ濡れてるぅ」


「うん・・・挿れて・・いい?」


「いいよw・・・・あ・・・返事終わる前に入れてるんだけどw」


「ごめん。・・・待てなくて・・・」


「・・・ふ・・ぅ・・痛い?」


「ううん、全然。むしろ気持ちいいんだけど~
ね~・・・ぁあ・・エッチの仕方なんで知ってるのぉ・・ぅ」


「剛の家・・で・・ぅ・・エロビ・・鑑・・賞・・・」


「え~~!ずっるーいw ボク抜きで~?w」


「いいから黙って・・チュッチュッ・・・」



俺はキスでおしゃべりな口を塞いだ。





体力があり余っている際限を知らない若い俺達。
初めてなのにお互い気持ちのいいところを探し合い何度も果てた・・・・


「畳にこぼれたw」


「すぐ拭かないと・・・」


「ファブ噴かないとファブw」


























数日後。。。






「そんな格好でまだ寒いだろ、美勇・・・」


「うーん。。。衣替えついでにちょっと着てみた~」


元気のなさそうな声のトーンが気になった。



「・・・美勇どうした?」



「気持ちは男の子寄りだからどうしたらいいんだろ。。。」


独り言のように呟く。




「あ、ゴメン・・・・・ボク、生理きちゃったんだ。
今まで気持ちはずっと男の子でいたから、生理も来たし変わらなきゃいけないのかなぁって。。。」



「そっか・・・
・・・そう思うってことは・・・他人との身体の違いに一番こだわってるのは美勇なんじゃないかな?
俺は美勇が男だからとか女だからとか考えたこと無いよ?美勇は美勇だから・・・
他にどこ探しても一人しかいないんだ。美勇は今まで通りの美勇でいい」



「・・・うん・・・ありがと・・・」



「ダグラスぅ。。。」



「ん?」



「いっぱいしゃべれるじゃんw」



「ばーかw」



「・・・・・・美勇・・・上向いてごらん」








「お祝い・・・・おめでとう・・」


「ありがと・・・・あ、お祝いと言えば母さん赤飯炊いて行ったんだ。セ・キ・ハ・ン・・知ってる?」


「いや、知らない」



「日本ではお目出度い時に食べるんだよ」


「誕生日とか?」


「それはないなー。てか、今まで誕生日に出したことないでしょーw」


「あ、そうか・・・w」












翌日学校から帰宅すると、闇衣さんと兄が揃って正座して待っていた。
重苦しい空気ではなく何かかしこまったものを俺と美勇は直ぐに感じとった。







やっと俺を迎え入れる準備が整ったということと、近い将来闇衣さんと兄が結婚する前提で
家族全員でスターライトショアへ引っ越す事を聞いた。



俺は正直飛び上がりたいほど嬉しかった。帰る時は独りと思っていた訳で、
ほんとなら伊勢谷さんに頼み込んで銀柳家へ引き取って貰えるようお願いしようと思っていた。

俺は一通り喜び終えるとハッとする。美勇はどう思ってるんだろうと・・・


美勇も賛成だった。
闇衣さんの結婚も織田さんから話を聞かされていたようで納得済みのようだった。
俺と離れずにいられることを喜んでくれた。






~初夏~
スターライトショアで新しい生活が始まる